アゴの上にブラックジャックの家を建てる
言わずとしれた手塚治虫の代表作であり、医療漫画の金字塔「ブラックジャック」。
天才的な外科手術の腕がありながら医師免許を持たず、法外な治療費を請求する黒い医者「ブラックジャック」とその助手ピノコが、様々な事情を抱えた患者や奇病・難病に立ち向かっていくというストーリーです。
学校の図書館に置かれることも多いため、誰しも一度は読んだことがあるでしょう。
さて、その漫画の主人公であるブラックジャックは、開業医を営んでおります。
彼の所有する医院兼自宅は、以下のイラストのような断崖絶壁の上にポツンと建っているのが印象的です。
これを見て、ある日僕は気づきました。
この崖、人間のアゴに似ているのでは。
似てますよね。
似てるということにしてください。話を進めますので。
似てると分かった以上は確かめてみないと気が済みません。
早速、アゴの上に置くためのブラックジャック邸を作成したいと思います。
調べていて分かったのですが、ブラックジャックの家は原作とTVアニメ版でデザインが微妙に違いました。
まず、原作版のモデルを御覧ください。
以上のように俯瞰で見たとき、逆Tの字な形状の建物であることが分かります。
また手前側の屋根の上には、線対称の位置で二本の煙突のような棒が突き出ています。(煙突なのでは?)
それに対して、こちらがアニメ版のデザインになります。
俯瞰で見ると、原作版で存在した奥側の建物がアニメ版には無いことが分かります。
正面はこちら。
屋根から突き出た二本の棒も位置が違う上に、原作版では先っちょが角錐でしたがアニメ版は細い棒がちょこんと出ています。
どちらのデザインで作るか迷いましたが、ここは個人的に印象が強いアニメ版のデザインに決めました。
アニメ版のブラックジャックが印象に残っている理由、それは、放映開始して最初の1年は原作の一話完結のエピソードをそのまま製作していたのですが途中から「ブラックジャック21」と改題され、謎の組織の陰謀や殺し屋なんかが出てくるという原作とは丸っきり違う続き物のストーリーを展開した挙げ句、すぐに番組自体終わったからです。漫画の神様と呼ばれた人の代表作でこんなことするのすごいな。
では、魔法を使って以上のデザインを実体化させます。
せっ。
正面。
右側。
後ろ。
左側。
ぼやけてて申し訳ない。小さすぎてスマホじゃピントが合わないんですよね。
どのくらい小さいかといえば、このくらい。
実は魔法ではなく、3Dプリンタが使える施設を利用してそこで出力しました。
最初は厚紙や発泡スチロールで作ろうと思ったんですが何しろ小さすぎるので、一から手作りじゃ無理だと判断しました。
3Dプリンタで出力する際、その施設の方に「なんですかこれ?仕事で使うんですか?趣味ですか?何かの部品ですか?」といろいろ聞かれました。まさか「アゴの上に乗せるブラックジャックの家です」と答えるわけにもいかないので、「ああ、まあ、ちょっと、試してみようかと……デヘヘ」と曖昧に濁すしかありませんでした。
誰しも、つきたくてウソをつくわけじゃないんですよ。
モノは出来たので、早速アゴの上に乗せてみます。
この画像が見たかった。
案外、それっぽくて結構満足です。
見ていると、ピノコのアッチョンブリケが聞こえてくる気がしませんか。しませんよね。
本当は、色んな角度から動画として撮ってみたりしたかったのですが、アゴに載せたまま画面を見ずに正確に撮影するのはどうやっても無理でした。協力してくれるようなアゴフレンドが欲しいですね。
以上です。
最後に、本当にやりたかったやつを載せておきます。